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修了後も半永久的に学びつづけられる環境がある。堤修一さんに聞いた、THE COACH ICPの魅力

1年ほど前に、フリーランスのプログラマからIT企業に転職した堤修一さん。プレイヤーという立場から初のマネージャー職を担うタイミングで、THE COACH ICPでの学びをスタートさせました。

基礎コース・応用ABコースを終えた現在、THE COACH ICPのコミュニティ「THE COACH Lounge」の仲間たちと共に、講義の復習や練習セッションを通じて学びを継続中とのこと。

コーチングを学ぶことは「いままで自分が見えていなかった世界が増えること」と言葉にしてくれた堤さん。どんな自分に出会い、どんな世界が開けたのか、聞いてみました。

堤修一(つつみ・しゅういち)
フリーランスプログラマとして国内外の案件を多数手掛ける。2016-2018年はサンフランシスコにてシニア・プリンシパルエンジニアとしてH-1Bビザで勤務。オープンソース活動も積極的に行い、GitHubの累計スター数は25,000超。著書「iOS×BLE Core Bluetoothプログラミング」ほか多数。2022年4月からは、正社員として研究開発部門のマネージャーという新たなキャリアに挑戦中。

自分にも他者に対しても、心に好奇心を向けてみる


——まずは、コーチングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

もともとクライアントとして1年半コーチングを受けていたのですが、マネージャー職への転職のタイミングでそのコーチに「もし興味があれば」と勧められたのがきっかけでした。メンバーとの質のいいコミュニケーションが肝となる役割を担うのが僕のキャリアで初めてのことだったので、コーチングを学んでみようと思いました。

ただ、人に話を聞いてもらうことの効果はすでに知っていたし、僕はちゃんと人の話を聞けるタイプだと思い込んでいたので、正直THE COACH ICPに対してそこまで期待していなかったんです。

でも、実際に受講してみると目から鱗なことばかりでした。

フリーランス時代に堤さんが開発を担当したアプリは
ニューヨークの美術館で常設展示されている

——具体的にはどんな内容が印象に残っていますか?

まずは、「基礎コース」序盤に教わる「事柄ではなく心に目を向ける」という傾聴スキルです。人の話を聞けるタイプだと思っていたけど、それはプロジェクトの進捗状況やロジックなどの事柄だけを聞いていて、心に目を向けるという発想がまったくなかったことに気づきました。

話の内容ばかりを意識してしまって、その人の表情や心の動きに目を向けられていなかったんです。傾聴のスキルアップというよりかは、僕の中にまったく存在していなかった世界が増えたような感覚で。

受講してからは、仕事の1on1の中でも「うれしかった」「つらかった」など、感情に関する言葉が際立って聞こえてくるようになったと思います。

——受講前と受講後、コーチングに対するイメージに変化はありましたか?

「基礎コース」では、相手のより深い感情に入り、その感覚をコーチとクライアントの間で共有するために「体にどんな感覚がありますか?」や「その感情を色や形で表現してみてください」といった「身体感覚・比喩表現」を用いた問いの立て方を習います。

かつてクライアントとしてコーチングを受けていたときに、このような感覚的な表現に苦手意識があったため、「お、苦手なやつが来たぞ」とちょっと構えてしまったんです。講義中の練習セッションの際も、「身体表現や比喩表現を問われても、自分はそういうのはあまり浮かんでこないんだよなぁ」と最初は思っていました。

でもせっかくの練習セッションなので、「浮かばないというのは、本当だろうか?」と自分の心に好奇心を向けてみました。すると、実は頭には浮かんでいるけど、「言っても伝わらないだろうな」とか「相手が求めている答えはこういうことじゃないだろうな」とか、頭や心に浮かんだことを「言うべき・言うべきではない」と無意識にフィルタリングしていた自分に気づいたんです。

本来、コミュニケーションに答えはないはずなのに、「正しいことを言わなくちゃ」と正解を求めてしまっていたんだと思います。

——「浮かばない理由」の裏にある感情に気がついたのですね。

はい。でも、そこに気づけさえすれば無意識にフィルタリングしてしまうこともないので、身体表現や比喩表現への苦手意識もなくなりました。声に出してみると自分が思っていた以上にみんなが興味を持って聞いてくれるし、その対話を通じてまた新たな自分の一面に気づくこともできました。

普段だったら言わずに自分の中で収めてしまうようなことも、あの場だったから話せたし、「苦手だな」と思ってしまう裏側に自分のどんな気持ちが隠されていたのか、幾重にも気づきが起きた体験でした。

中立な立場で生徒と向き合うコースリードの姿


——堤さんは「基礎コース」につづき、「応用A・Bコース」も受講されたんですよね。THE COACH ICPで特に印象的だったことはありますか?

「応用Bコース」終了後の質問タイムで、とある受講生が「このままプロコースを受けるかどうか迷っている」とコースリード(講師・ファシリテーター役)に相談していました。

わざわざ残って「迷っている」と相談するというのは、もうめちゃくちゃ背中を押して欲しい状況では、と個人的には思ったんです。でも、コースリードのおふたりは背中を押すわけでもなく、あくまでその生徒さんの悩みをフラットな立場で傾聴することを徹底していました。

それに加え、THE COACHの代表でもあるコースリードのおかちゃん(岡田裕介さん)自身も、プロコーチになることを一定期間見送ったことがあるという経験までシェアしてくれたんです。

「受けたいタイミングが訪れてからでもいいと思う」と、コースリードがあくまでコーチとして中立な立場で生徒に向き合う姿が非常に印象的でした。

半永久的にコーチングを学びつづけられる環境

「基礎コース」同期とのBBQの様子


——THE COACH ICPでの学びは、日常生活でどのように生かしていますか?

コーチングを学んでから「セルフ・コーチング」をする習慣ができました。何かモヤモヤすることがあったら、スマホのレコーダーに向かって感じていることをしゃべるんです。もちろん、プロコーチについてもらうほうがより深い自己理解につながると思いますが、一時的なモヤモヤであれば、自分で解消できる力がついたと思っています。

コーチングを学ぶことは、ある意味自分の中のコーチを育てるようなもの。自分で話してみては、また問いが浮かんで、また話す。その繰り返しによって、昔よりも悩みを抱えにくくなった気がしますね。

——自分の中のコーチを育てる。素敵ですね...!お仕事ではどうですか?

正直、日々の仕事の1on1でコーチングを生かしきれているとは言い難いです。どうしても業務の話が中心になってしまうんですよね。

僕の目標としては「いまからコーチングするぞ!」と意気込むことではなく、日々の生活の中でポケットからスッとコーチング的な手法を取り出せるようになることです。今はポケットがパンパンで、「何をどこで出せばいいんだろう」と頭で一生懸命考えてしまって(笑)

コーチングを日常に活かすためにはまだまだ練習が必要だと思っているので、いまは応用コースの同期の仲間たちと講義の録画を見返して復習をしています。

——受講後も学びつづけているんですね。

THE COACH ICPは、講義の録画を配布してくれて、受講してからかなりの日数が経った今でも見返す度に新しい発見があります。

しかも「THE COACH Lounge」というSlackのコミュニティにも参加できるので、そこでセッションの練習相手を探したり、繋がった同期と復習会を開催することもできます。一度「THE COACH Lounge」に仲間入りしてしまえば、半永久的にコーチングを学びつづけられるんです。

「THE COACH Lounge」の練習相手募集チャンネル

コーチングは座学だけでなく実践が重要ですから、一緒に練習できる相手をすぐに見つけられるというのは、大きなメリットですね。いまの僕の現在地としては、「これらを活用して地道に練習するのみ!」というところです。

——プロコーチという道でなくとも、コーチングに関わりつづけられるのは魅力ですね。最後に、THE COACH ICPの受講を検討されている方へメッセージをお願いします。

何かを新しく始めるとき、つづけられるか不安に感じる方もいると思いますが、THE COACH ICPは継続しやすい環境を揃えてくれています。そう考えると「結構お得だよ!」と伝えたいですね(笑)

仕事の場でコーチングをいかせているかというとまだ自信はありませんが、先ほどもお伝えしたようにコーチングという世界が増えたことは、僕の人生にとって間違いなく大きなことです。表面的な変化ではないからこそ、まだ気づけていないだけですでにたくさんの恩恵を受けているのかもしれません(笑)地道に練習を重ねながら、時間をかけてコーチングと関わりつづけたいと思っています。

お子さんとのオフショット

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(執筆:佐藤伶)