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「内省を深めたことで、相手が抱えている葛藤にも気づけるようになった」THE COACH ICP受講生・伊藤さんが得た気づきとは

こんにちは、THE COACHです。わたしたちはオンラインのコーチングスクールTHE COACH ICPを運営しています。

THE COACH ICPは、座学は最小限に実践でコーチングを学んでいくのが特徴です。コーチングを行うコーチとコーチングを受けるクライアント、両方の経験を多く積むことで、コーチングを体系的に学んでいきます。

期間中、受講生の方はコーチングによる「気づきと行動が生まれるプロセス」を実体験します。なかには、受講をきっかけに大きな決断をし生き方を変える人も。その一方で、外側からは見えなくても大きな気づきを得ていく人もいます。

今回お話を聞いた伊藤 博志(いとう ひろし)さんは、チームマネジメントにコーチングを活かそうとTHE COACH ICPを受講されました。

しかし、受講するなかで「マネジメントにコーチングは使わない」と決めたそう。なぜ、コーチングを学ぶなかでそのような決断に至ったのか、どのような気づきがあったのかを伺いました。

伊藤 博志(いとう ひろし)
2005年、ゴールドマン・サックスにエンジニアとして新卒入社。12年勤務したあと、フィンテック系のスタートアップ企業2社で働いたのち、2019年株式会社READYFORに入社、現在は執行役員 VP of Engineeringとしてエンジニア組織作りを行う。(取材時点)

ゴールドマン・サックスで経験したコーチング

——伊藤さんが、コーチングを学ぼうと思った理由を教えてください。

スキルとしてチームマネジメントに活かせるとよいな思っていたんですよね。そもそもコーチングはいつか学んでみたいとずっと考えていて。

僕がはじめてコーチングと出会ったのは、新卒で入社したゴールドマンサックスの中でした。上司との1on1で毎回、思考や感情が引き出される感覚があったんです。この感覚はなんなんだろうと思っていたのですが、のちにそれがコーチングだと分かりました。

数年前から私はスタートアップ企業のエンジニア組織づくりに携わっています。THE COACH ICPを知ったのは、その採用が一段落して、いよいよ本格的に組織づくりを行っていこうというとき。コーチングはいつか学ぼうと思っていたし、このタイミングで出会ったのも何かの縁だと思って受講を決めました。

——伊藤さんは、THE COACH ICPの基礎コースから応用A・Bコース、プロコースまですべて受講していただきました。それぞれのコースの印象はいかがでしたか?

基礎コースは、基礎となるコーチングのスキルを教えてくれる場所。概念としては知っていることでもいざ実践するとなると上手くいかず、スキルを体に染み込ませるために泥んこになりながら必死で学んでいきましたね。

応用A・Bコースやプロコースでは、空気感がガラッと変わりました。基礎で教えてもらったスキルを使ってコーチングを実践していくのですが、スキルの習得以上に自分の内面に深く入り自己の探求を進めることが求められる時間でしたね。

「ビジョン構文」という自分が持っているビジョンを言語化するワークを行ったり、「シャドウ」という自分の内側にある影、抑圧された欲求に向き合ったり。

僕は、この応用A・Bコース、プロコースの時間がとても貴重なものだったなと思っていて、自分の生き方と向き合えた期間でした。コーチングのスキルを学びに受講したのですが、結果的はそれ以上のもの、人生の糧になるようなものが得られたと考えています。

自分のシャドウの存在に気づいた

——印象に残っている講義を教えてください。

やはり「シャドウの探求」でしょうか。先にも述べましたが、シャドウというのは、自分の内側にある影、欲求です。コーチングでシャドウを扱うのは、THE COACH ICPの特徴だと聞きました。僕自身、受講前に参加した説明会でもっとも興味を感じたのが、このシャドウだったんです。

ただ、実際に応用Bコースでシャドウの探求を行ったとき、言葉を選ばずに言えば「全然分からなかった」。周りの人は、自分のシャドウと向き合って感動していたり、泣いていたりする人もいたんですけど、自分はシャドウが見当たらなかったんです。でも、この場面こそが僕のシャドウとの出会いだったと、プロコースで分かりました。

——シャドウが見つかったのですか?

はい。プロコースでともに学んでいるコーチ仲間との探求を続けていく中で、シャドウに出会うことができました。自分で大切に持っていたビジョンの裏側に実はシャドウが隠れていたことに、はたと気づいたんです。シャドウって、その存在を認識しただけでなぜか涙が込み上げてくるような感覚があって、悲しいわけでも苦しいわけでも嬉しいわけでもないのですが、なんだか不思議な感覚でした。

——何がシャドウを見つけられるきっかけになったのでしょうか?

これといったきっかけがあったワケではないんです。ただ、実践学習を続けていたことと、THE COACHが持つコミュニティの影響が大きいと思います。

THE COACH ICPではじめに驚いたのが、その実践学習の占める割合でした。座学は最小限で、ほかの受講生や講師のコーチとのセッションがほとんどだったんです。コーチングを受ける機会も多く、そのたびに内省し自己開示したことで、自分の深層までたどり着けたのかなと。

また、そのように内省・自己開示ができたのは、THE COACHのメンバー、コミュニティだったからだと思います。THECOACHはコミュニティ「Lounge」を持っており、ICPの受講生はそのコミュニティに参加します。コミュニティではいろんな人と出会えて、講座以外の場でもコーチングしあったり読書会をしたりなど、メンバーと信頼を深めながらコーチングスキルの習得と自己探求ができました。

そうしたことが積み重なって、これまで気づけてなかったシャドウの発見にもつながったのだと考えています。僕にとってシャドウの発見は、自分の芯にあるものに初めてちゃんと近づけた体験で。僕がTHE COACH ICPを受講して良かったと思うのは、こういう経験が得られたことにあります。

メンバーの気持ちに気づけるようになったが、無理に変えようとはしない

——THE COACH ICPの学びを通して、伊藤さんのマネジメントスタイルに影響はありましたか?

実は、コーチングをマネジメントに直接活用しているわけではありません。コーチングを学んだことで、マネジメントにコーチングをそのまま適応させるのは違うと思ったんです。

そう思った理由のひとつに、THE COACH ICPで学んだ「二重の関係性」という概念があります。たとえば、上司と部下の関係にコーチとクライアントという異なる関係を持ち込んでしまうと、関係性がより複雑になり、メンバーに負荷をかけてしまうんです。

なので、マネジメントでは、コーチとして関わるのではなく、傾聴といったスキルだけつまみ食い的に活用するだけに留めています。THE COACH ICPでひたすら対話し内省したこともあってか、言葉の端々や表情からチームメンバーの気持ちや思考の変化には気づきやすくなりましたが、それでも無理に相手を変えようとはしていません。メンバーが抱えている葛藤やモヤモヤに気づきやすくなったことで、相手への影響をより考えて向き合うようになっているのだと思います。よりフラットに自然体でメンバーと接することができていると思います。誰かに無理に形を変えられるのではなく、僕とメンバー、どちらもが自然であることが大切だと考えています。

——ありがとうございます。最後に、THE COACH ICPの受講を検討されている方へメッセージをお願いします。

僕は、THE COACH ICPで得た学びを活用してプロコーチとしての独立等を考えているわけではありません。それでも、学びのなかで気づいた自分の在り方や生き方を大切にしていきたい。こう強く思えているのは自分にとっては大きなことで、これはコーチングを体験してみないと分からないことだと思います。

だから、基礎コースだけでも体験セッションだけでもいいから受けてみてほしいです。スキル云々より、自分や社会に対する認識がけっこう変わると思います。

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