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“ありのままの日本”で、世界に羽ばたくサポートを。ゴールドマン・サックス証券株式会社・村井聡さんのプロコーチへの挑戦

自分の中に眠る“日本らしさ”ってなんだろうーー。

大学時代にアメリカに渡り、その後ゴールドマン・サックス証券株式会社に勤めた村井聡さん。長い海外生活を送るなか、一つの問いにぶつかったと言います。自分の中にある“日本らしさ”を大切にする。そんな村井さんの価値観に、コーチングはどんな影響を与えてきたのでしょうか?

これから「インテグレーション・コース(旧 プロコース)」も受講予定の村井さんに、コーチングを学んで変化したことや今後目指していくプロコーチ像について、聞いてみました。

村井聡(むらい・さとし)
1970年大阪生まれ。アリゾナ大学院MBA卒。その後、ゴールドマンサックス証券会社に入社、現在はエンジニア部門のニューヨーク本社ITリスク担当部署にて、ヴァイス・プレジデントとして勤務。暇がなくてもゴルフとバイクは欠かせない、二女二男の父。趣味の自費出版はこの2冊。『外資系企業サバイバル術: とびだせニッポン』『ニューヨーク流!AI時代の子育て術・親たちの7つの覚悟』

Twitter:https://twitter.com/CJingsatoshi
note:https://note.com/satoshimurai


コーチは、必要な時には耳が痛いことも言ってくれる存在

——コーチングやカウンセリングなど、欧米のほうが“心を扱う”機会が多い印象があります。村井さんが働く外資系企業では、コーチングは身近な存在なのでしょうか?

僕の会社では、コーチングではなくメンタリングと呼ばれています。直属の上司ではなく利害関係のない他部署の人で、かつ自分のロールモデルとなるような人にメンターになってもらうのが通常です。

利害関係のない相手に、半分は仕事の相談、半分はただモヤモヤを聞いてもらう時間という意味では、かなりコーチングに近いものがあると思います。

——村井さんにとって、メンターやコーチはどのような存在ですか?

上から目線ではなく、対等に話を聞いてくれる人。でも、ただ優しいというわけではなくて、お坊さんのように時には痛いところにツッコミを入れてくれる存在だと思っています。

僕の記憶にある初めてのコーチは、高校時代に通っていたスポーツウェア店長のおばちゃんです。陸上部に所属していた当時、お店に行くと「練習はどう?」と声をかけてくれました。辛いことやモヤモヤしていることを一通り聞いてくれた上で、「もっとこうできるんじゃないの?」「ここが甘いんじゃない?」とわりと辛口なコメントをくれるんです。

自分でも薄々課題だと感じていたことをズバリ言葉にしてくれて。毎日は会いたくないけど、元気がなくなったら会いに行きたくなる存在でしたね(笑)

——耳が痛いことをちゃんと言ってくれる存在なんですね。

そうですね。僕が尊敬している会社のメンターも、はっきり言ってくれる人です。「自分の意見が言えなくて自信をなくしている」と相談したとき、「他のやつらのことなんて気にするな。そんなつまらないことで悩んでたらもったいないぞ」って、力強くアドバイスしてくれたんです。

言ってくれた内容はもちろんなんですけど、それ以上にその人が僕にぶつけてくれた熱量やパワーの強さがとにかく印象に残っていて。僕はあまり感情を表に出さないタイプだからこそ、そのメンター然り、おばちゃんしかり、真っ直ぐぶつけてきてくれるエネルギーに、すごく力をもらってきたと思います。

「THE COACH ICP」は、対岸の世界だった

——コーチングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

僕の息子が2人ともサッカーをやっているのですが、パフォーマンスを上げていくためにテクニックだけでなく、コーチが心のケアをしている様子を目の当たりにしてきました。感情と向き合うことの重要性には薄々気づいていて。自分の感情との向き合い方を知らないまま人生を終えるのはもったいないと思ってはいたものの、そのきっかけをつかめない日々を送っていたんです。

そんなある日、妻から「さとし、コーチ向いているんじゃない?」と唐突に言われました。なぜそう思うのか聞いてみると、「言いにくいこともサラッと言えそう」な僕の性格と、長い海外生活での経験を生かした職業を考えたときに、「コーチ」が頭に浮かんだそうです。妻は占い師かと思うくらい、僕の特性を理解している人なので、素直に「じゃあ、やってみようかな」と。

——数あるコーチングスクールの中で、なぜ「THE COACH ICP」を選びましたか?

体験会に参加したときに、まささん(長井雅史)のコーチングを受けさせてもらったのですが、「この人は僕の対岸にいる人だ」と思ったんです。僕の心の中の声を真っ直ぐ聞いてくれていることが、びっくりするぐらい伝わってきました。

自分とは違うエネルギーを持った人から教わりたいと思って、体験会後すぐに「基礎コース」を申し込みました。

——実際に受けてみていかがでしたか?

「相手の可能性を信じる」「相手の中に答えがある」というコーチング・マインドがあります。コースリード(講師・ファシリテーター役)もまささんだったのですが、僕の練習セッションを見て「相手の課題を解決してあげなきゃと思っていませんか?」と問いかけてくれました。

「自分が解決しなきゃ」と思っているということは、裏を返せば、相手が自分の力で解決できると信じていなかったということです。まささんは僕の凝り固まった考えを柔軟にほぐしてくれる存在で、とても勉強になりました。

苦手な人の関係性も自分次第で変えられる

——受講後に、お仕事や実生活に何か変化はありましたか?

一番大きな変化は、苦手な同僚との関係が良くなったことです。「応用Bコース」ではシャドウという、苦手な人や事柄をきっかけに、自分の本当の願いに気づいていくためのワークがあるのですが、その時間にその同僚の話をたくさん聞いてもらいました。

すると、僕とその同僚は同じ願いを持っているからこそ、こんなに反応してしまうんだと気がついたんです。根本的な願いが異なれば、好きになることも苦手意識を持つこともないはずです。それだったら自分から彼に歩み寄ってみようと思いました。

——実際に行動に起こしてみたんですね。どんなアプローチをしましたか?

「こんなことを君と話してみたい」とご飯に誘ってみました。「行こうよ!」と快諾してくれて。つい3ヶ月前までは「顔も見たくない」と思っていたのに、いまやベストフレンドですよ!(笑)

相手は何も変わっていないはずなのに、自分次第でここまで関係性が変わるなんて、本当にありがたい体験でした。感情に向き合ってみると、ここまで大きな変化を起こせるんだなと。

“ありのままの日本”で、世界に羽ばたくサポートがしたい

村井さんの家族旅行のお写真

——今後インテグレーション・コース(旧 プロコース)に進むそうですが、どんなコーチになっていきたいですか?

これから留学や海外で働くことを考えている方と一緒に、“日本らしさってなんだろう?”という問いに向き合うコーチになりたいと思っています。自分の中にある“日本らしさ”を隠したり恥じたりせず、ありのままの自分で世界の舞台で羽ばたけるようサポートしていきたいです。

——以前、コーチになることに興味を持った理由のひとつに「サッカーW杯のPK戦」があったと伺いました。どういうことなのか聞かせてもらえますか?

“日本らしさ”を考えたいなと思った背景のひとつに、2022年サッカーW杯のクロアチアとのPK戦があります。PK戦というのは、実力よりはほぼ確率のゲームでしかなく、たとえ負けても仕方がないと僕は思うんです。

でも、日本チームがゴールを外したとき、選手の皆さんがすごくしんどそうな顔をしていて。僕としては「外れちゃった」くらいな感じで、清々しく笑って負けてほしかったんです。

何かに失敗したとしても、自分たちが積み重ねてきた努力に誇りを持って、自信を持って会場を後にしてほしかったなあと。それからは「日本が誇りを持って笑っていられるようになるには何が必要なんだろう?」と考えるようになりました。

——海外で長く生活してきた村井さんだからこそ、感じる部分がありそうですね。

あの苦々しい顔をした選手たちと自分が重なるところがあったのかもしれないですね。これまでの人生を振り返ると、かなり長い間、アメリカ人のようになろうとして生きてきました。自分の中にある“ありのままの日本”に誇りを持てていなかったんです。でも、それだと自分の成長に頭打ちした感じがあって、長らく悩んでいたんです。

そんな時、改めて自分の長所ってなんだろうと他者の視点ももらいながら考えてみました。すると、「準備をちゃんとする」とか「気配りができる」「根回しがちゃんとしている」など、日本人だったら当たり前にやっているようなことが自分の強みになっていることに気づいたんです。

日本人の短所があるとしたら、生真面目すぎるところだと僕は思っています。でも、裏を返せば大きな長所になるはずです。

——自分の中の“日本らしさ”を強みとして受け入れたんですね。

自分の中にある“日本らしさ”を認められてからは、自信もついたしどこか壁を突破できた感覚がありました。ただ、僕はそれに気づくまでに15年近くもの時間を費やしてしまって......。無駄な時間だったとは思っていませんが、これから海外に出たいと思う若者にはもっと早く“自分の中の日本らしさ”に誇りを持ってもらいたいと思うんです。

——まさに、村井さんご自身のキャリア経験もいかしたお仕事ですね。

このビジョンを形にすることができれば「コーチング」という名称でなくてもいいと思っています。「THE COACH ICP」で教わったことを僕なりにアレンジしていこうと。

「THE COACH ICP」では、新しい物の見方を授けてくれますが、そのメガネを持って何を見るかは人によって全然違うと思うんです。だから、確実にスキルを身につけにくるというよりも、そのメガネで「自分はどんな世界を見たいのか」、自分自身のことを見つけられる場所だと僕は思っています。

執筆:佐藤伶

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